2011/07/05

ブログコラム・建設業界では定番 「安全大会」ってなんだ?

安全大会の様子(記事とは関係ありません)
 7月1日から7日は、全国安全週間となっている。建設産業界では、この週間の前に「安全大会」という催しを行います。大抵は、ホテルや会館のホールを借りて協力会社の方を集め、トップ挨拶、過去一年間の安全実績の報告・優良協力業者の表彰・安全部署からの報告や安全書類の配布を行い、講演会を行って解散、というものが多いようです。
 全国安全週間は、中央労働災害防止協会(中災防)が行っているキャンペーンですが、実は昭和3年から続いている歴史のあるものです。安全大会は建設業が良く行います。その理由として、やはり労働災害が多いのです。2010年、全国で発生した死亡災害は1195人。うち建設業が365人を占めます。ちなみに製造業は211人、貨物が154人です。建設業の死亡者数365人は、毎日だれか1人が仕事中に亡くなっていることになりますね。
 ことし4月から昨日までに建設通信新聞に掲載された安全大会関連記事は、なんと344本。記事すべてが安全大会の開催記事ではありませんが、ほとんどがそうです。また中災防は秋に「全国労働安全衛生週間」、年末に「年末年始無災害運動」などのキャンペーンも張ります。そのため、1年間で建設通信新聞に掲載される安全大会関連記事は538本にも上ります。
 安全大会に出席していると、後半にコックリコックリとする人たちがちらほら。仕方ありません。いつもは外でバリバリと働いている職人さんたちをまとめている人なのですから。黙って座っていることが大変です。でも主催者側も、いつも決まった形でやるのではなく、眠い目を刮目させるような催しを取り入れてもいいのではないでしょうかと思うのです。(電子メディア局スタッフT)

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